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ステンレス製品のできるまで 例:シンク製作の場合

 

◎作図(CAD・CAM入力)

 

製作するための図面やデータなどを製品としてカタチにするため、ステンレスの板をレーザー加工機で切断するためのデータ作りを、専用のコンピューターで行います。
まず、CADにて2次元で作図を行ったあとに、3次元編集や干渉チェック・寸法確認を行います。そして、CAMにてレーザー加工機を動かすために切断経路の割付や、ステンレスの板にパーツの配置などを行い、プログラムを作成します。

作図・CAD
2次元で作図
3次元で編集、寸法確認

◎レーザーカット

 

レーザー加工機(LC2415αWNT)にてステンレスの板を切断します。作成したプログラムを加工機側のコンピューターからネットワークを通じて読込み、ステンレスの板を加工機にセットしスタートボタンを押すだけで、後はCAMにて作成したプログラムデータ通りに切断します。

 

プログラムデータ通りに切断

レーザーカット
ステンレスの板を切断

◎曲げ加工

 

ベンディングマシン(HDS−2204NT等)にて、切断したステンレス板の曲げ加工を行います。プログラムを加工機側のコンピューターからネットワークを通じて読込み、曲げ指示したケガキ線を機械のバックゲージに合わせて順番に曲げていきます。

 

ステンレス板の曲げ加工

曲げ加工

◎溶接加工

 

曲げ加工を終えたステンレスの突合せ部分をTIG溶接機で溶接していきます。まずは仮付け(点溶接)を行い、バラバラのパーツを一つに組み立てます。その後、本付け(全溶接)を行います。全溶接の際は熱による歪みに十分注意しながら、電圧の調整や、水冷などによって製品を冷ましつつ、作業を行っていきます。

 

溶接加工

溶接加工

◎研磨加工

 

製品の形に出来上がったステンレスの溶接部分などを、最後は専用の工具で磨いて仕上げます。溶接によって焼けて盛上ったところを削ります。工具は目の粗い物から徐々に細かい物へと番手を替えながらさらに平滑に仕上げていき、最終的に製品の継ぎ目が判らない程に仕上げます。

 

ステンレスの溶接部分などを、専用の工具で磨いて仕上げます

研磨加工

◎完成

 

全ての工程が完了して、検品(寸法、外観、傷等)を終えると完成です。

シンクの完成